幸福に生きるためのキー
幸福はステージではなく、状態の継続である。
哲学者がすでに答えを出しています!の本はとても簡潔で面白い。
・承認欲求 とは、実は目前の人ではなく内在するより大きな存在、「大文字の他者」に認められることによってしか深くは満たされない。
・幸福はフロー体験が得られるような、チャレンジとスキルのバランスが取れた経験に根ざす。
・やりたいことがないー。何かたいそうなことを考えるよりも、目の前の雑事に集中せよ。
・お金持ちになりたいー。目の前のお金ではなく、仕事そのものに没頭せよー。
・自分自身の所与の条件に悩んでいる、可能性を諦めている。ー現実は努力によって変えられる
現状のような、
「何にも没頭できない」「何に真剣に取り組んだらいいかわからない」「年齢などのせいで無駄に全てに焦る」みたいな状態は、
幸福とはもっとも遠い状態であるということで、
これがなんか昔のほうがよほど充実していたよな、という感覚の理由なのかもしれない。
もう1点、なまじお金があるとかえって幸福から遠ざかりやすい理由として、
ほとんどのお金を払うサービスが「楽をする」「代行」であるからだ。
時間を買うだなんだと言っているが、
上で言う没頭できる全ての雑事をある種「自分のやる必要のない下位のもの」とすることによって、
せっかくの一種の没頭体験の機会を奪っていることになる。
仕事など他のことに没頭するために時間を創出するのであればもちろんいいが、
「没頭対象」が抜け落ちた状態でお金だけあってあらゆることが「楽できる」状態というのは、もう様々な点でバランスが最悪になるわけだ。
そしてこの1年くらいはずっとこんな状態で、
そりゃもうボロボロになるしかない。
さらに自由度が高すぎるゆえ、
選択疲れを起こして選べないまま時間がすぎていく(その何も選べない状態)というものまで組み合わさっており、
なかなかそこから脱することもできてないほか、
あらゆる価値観、自分自身の感覚にすらに疑念を持つようになった結果、
その承認の根本である大文字の他者さえも不在になっているという、
精神的には相当深刻なステージに入っているようだ。
実際には相当シンプルでよくて、
没頭できる物事に没頭するだけでいい。
自己効力感を感じられる物事(仕事、トレーニング、好きな人との会話etc...)がきちんとあれば、それでいいのだ。
大事なのは、何かとの比較や焦燥感によって、
その自己効力感を貶めないこと。
そして、短期的な結果にその自己効力感の源を求めないこと。
どんどん広がりのある人生にしていくために、
少しずつできることに全力を尽くしていこう。